「お願いだ、静かにしてくれないか。お喋りどもと機関庫が一緒だなんて真っ平だ!」
マードック(Murdoch)
色:オレンジ 分類:テンダー式蒸気機関車 モデル機:イギリス国鉄9F形蒸気機関車
概要
マードックは12の車輪を持つ大きくて強い機関車である。彼は忙しい機関車たちの手伝いとして参上し、本線で貨物列車を牽いて走っている。彼はその力強さと同じくらいのシャイでもあり、よく安寧の地を探し求めることがある。
(Murdoch is a mighty engine with 12 wheels. He was brought to the island to help with the heavy workload and pull freight on the mainline. As shy as he is strong, Murdoch can often be found seeking peace and quiet.)
―現公式サイトバイオから引用
ソドー島一の巨漢。あくまでソドー島所属の中での話であって本土やアメリカも含んだ話ではないしそんな分かり切った話をしてどうする?因みにイギリス国鉄では最大を誇る車両であり、最後の蒸気機関車シリーズでもあった。来たるは無煙のセゾン。
モデル機の話はこの辺にして―モデル機の話をするときは大体話のネタがない時です―港の作業負担を減らすためにやってきたルーキーの彼は早速その頑強っぷりに皆からの注目の的になった。しかしマードックはそういった賑わいに嫌気がさし、仲良くなろうと質問してきたハーヴィーとソルティーから距離を置いてしまう。騒がしい操車場を離れ、静かな田園地帯を多く通過する長距離貨物の仕事は彼にとって至福のひと時であった。しかし脱走した羊によって足止めを喰らったマードックはトビーが来るまでの間、話の通じない騒音と苦痛の時間を過ごすことになってしまう。彼は羊よりマシだということでハーヴィーやソルティーたちのおしゃべりに心を許すのであった。イイハナシカナー?
最大を誇る彼だが長距離貨物が主な仕事だからか、ほっっっとんど出番がない。それでもふと思い出したように力持ち要因として呼びだされることもしばしばあったがハット卿がイギリス外からも機関車を導入し始めたため最大最強の座が揺るぎ始めるのであったとさ。でも登場した時期が良かったのかグッズは結構作られたしテレビには登場して無くとものりスタのお便りコーナーには彼の絵が届くしまあまあの愛されキャラ。色被んねーしな!肝心の公式からは名前忘れられてたけどさ!
【楽しい豆知識】
マードックは線路に迷い込んだ騒がしい羊たちとの邂逅によって、田舎もまた安寧の地ではないことを知る。
(FUN FACT:Murdoch finds that the countryside is not as peaceful and quiet as he would have liked when he encounters a track full of wandering, noisy sheep.)
―現公式サイトから引用(モデル機情報は省略)
▲マードックのモデル機「イギリス国鉄9F形蒸気機関車」。写真はwikipediaから拝借。電化への繋ぎに造られたイギリス国鉄最後にして最大の蒸気機関車。軸配置2-10-0。スィンドンとクルーの工場にて251台製造されたが無煙化によりそのほとんどが寿命を迎えるまでもなく廃棄、残った保存機は9台だけだった。最後に造られた92220号は最終作ということもあって「イヴニング・スター」と名付けられた。
ボイラー上部の二本煙突が特徴的だが、他にもギースル・エジェクタ(とくせいのえんとつ)を付けた機体やイタリアのロレンツォのようなクロスティ・ボイラー(ボイラー両脇に補助ボイラーと長い煙突を装備)の機体も確認された。
エピソード
・風の強い日、パーシーの運んでいた絨毯の紐がほどけて飛ばされてしまった。なんで平台貨車に積むんじゃ。絨毯はマードックの列車の上に乗ってしまう(TV第8シリーズ26話)。
・嵐で線路が沈んでることをエミリーに伝えるマードック。しかし自分が正しいと信じているエミリーは耳を貸さなかった(TV第12シリーズ8話)
・ブレーキの不具合で荷物を落としてしまったトーマス。大きなクレーン車両のロッキーを牽引するためマードックが呼ばれる(TV第12シリーズ17話)。
担当声優
日本版:塩屋浩三(第7シーズン)→福沢良一(第12シーズン)
関連商品
amazon7期写真ほぼほぼ合ってねえ!
筆者コメント
CGキャラ贔屓みたいな形にはしたくなかったのとたまにはこういうさっくりしたのもアリかなあと。
次回予告
ある時、逃げた機関車がいたとさ。
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