「新しい機関車がこの島に到着した。『ネビル』という機関車だ。みんな、温かく迎えてくれ。幸せな機関車でいれば、役に立つ機関車になれる」―ハット卿の紹介より。幸せ=役に立つってのはちょっと突飛だけど確かに幸せでいることは大事である。
ネビル(Neville)
車体番号:33010 色:黒 分類:テンダー式蒸気機関車 モデル車両:サザン鉄道Q1型蒸気機関車
概要
ネビルはまるでディーゼルの様な風貌をした蒸気機関車である。彼は真面目で気さくであり、いつでも仲間を助ける心構えをしている。彼は怨念の情など全く無縁であり、いつも笑顔を絶やさない。
(Neville is a steamie who looks like a diesel. He's enthusiastic, friendly and always ready to help out the team. Neville never holds a grudge and can always be found with a smile on his face.)
―2014年~2021年公式サイトバイオから引用*1
日本語版だと総じて台詞が短い奴4つくらいしか与えられなかった不憫な機関車。しかも唯一のメイン回である初登場回での役割は主役というか被害者の役という重ね重ね不憫。ただ滅茶苦茶目立つ見た目なので比較的覚えてもらいやすい方なのかもしれない。きっとそうに違いない。
見た目と言えば何故こんなディーゼル機関車の様な煙突の短い四角い風貌をしているのかというと、それは戦時中の様々な節約・機能性等の事情があったからとされている。具体的なメリットを挙げると、凹凸が少ないので客車と一緒に洗車機にぶち込んで洗える。その見た目は現実において酷評を受けたようだが一方、その優れた牽引力は英国の0-6-0貨物用機関車の完成形と言われる程高く評価されている。詳細はwikipediaを参照されたし。
というころでこちらがネビルのモデルになったとされるサザン鉄道Q1型蒸気機関車。機能性の重視を追求したデザインだが、酷評され「醜いアヒルの子」「フランケンシュタイン」「ビスケットバレル」「あしあとモンチッチーズ」「時計仕掛け」の名で揶揄された。ごめんなさい「あしあとモンチッチーズ」は嘘です。コラムになってまで嘘をつくなよ。
現在はヨークのイギリス国立鉄道博物館にて1台だけが現存している状態。これは本当。信頼を無くし始めてる…!
Q1型の現在までの経歴と色んな写真が見れるサイト↓
33001 (SR C1 & BR 33001) – Preserved British Steam Locomotives
劇中では意地悪なディーゼル機関車たちと一緒にいるところを見られて、「ディーゼルと仲が良い」、「蒸気機関車には意地悪である」という根も葉もないうわさを立てられてしまう。実際はディーゼル機関車たちに苛められていただけだのにも関わらず。人の心とかないんか?*2ていうか見た目から起きた噂ではないんだ。いや暗に見た目で判断していたという点もあるのかもしれない…。知らんけど。その後誤解も解けて蒸気機関車たちに受け入れられる。(TV第9シリーズ「あたらしいきかんしゃネビル(Thomas and the New Engine)」)
その後ろくな出番なかったんだけど。
【楽しい豆知識】ネビルの基になった機体はQ1型の6輪のテンダー機関車である。オリバー・ブリードの設計で、サザン鉄道で1938年から39年の間に製造された。
(Fun Fact: Neville is based on a Q1 Class 0-6-0 tender engine. Built by the Southern Railway in 1938-39 and designed by Oliver Bullied.)
―2014年~2021年公式サイトバイオから引用*3
筆者コメント
ほぼ一話限りの出演のキャラは一つの記事にまとめても良かったんですが、書いていると結構な量になって来たので、少なからず再登場に恵まれた機関車は一記事ずつ紹介することにしました。ネビルも割と再登場があった方なので(2回くらい)一記事で。あんまり長すぎても読みづらいしね。
声優
日本版CV:相馬幸人(第9シリーズ、第12シリーズ)
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次回予告
あいつこそが怠惰の王子様。
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