今日のソドー島はとってもいい天気だ。トーマスは、アニーとクララベルを牽いて操車場に向かっている。トーマスは、到着したばかりの新しい機関車に挨拶がしたかった。
その機関車はとっても美しかった。ボディはピカピカ、ドームもキラキラ輝いている。
「トーマス!エミリーだ」
「ハロー!」
「どうぞよろしく!」
―TV第7シリーズ「あたらしいなかまエミリー(Emily's New Coaches)」より
「必要なことはなんだってやるわ!だって、私、忙しくしてるのが大好きなんだもの!」
エミリー(Emily)
車体番号:無印→12(第24シリーズ以降の展開) 色:緑 分類:テンダー式蒸気機関車 モデル車両:グレート・ノーザン鉄道 スターリング・シングル型蒸気機関車
概要
エミリーは輝かしい塗装と真鍮の金具を備えた、美しい翠玉の色の機関車である。彼女は少し高慢で、自分の行いが最良であると考えている所があるが、彼女はいつでも友人を助ける心構えができている。彼女はスチームチームの中で最も新しい仲間である。
(Emily is a beautiful emerald green engine with shiny paintwork and gleaming brass fittings. She can be a little bossy and think she knows best, but is always ready to help a friend. She is the newest member of the Steam Team.)
―現公式サイトバイオより引用
スチームチームってなんだ!!?? エミリーの説明よりまずはこれですね。きかんしゃトーマスと言うTV番組は第8シリーズよりリニューアルをすることになりました。長くなってきましたからね。こっからは新きかんしゃトーマスとでも呼んでおくれ。そこで製作陣はメインメンバーの規模を縮小化することを考えました。7シリーズもやってきてキャラクターも増え、複雑多様化してきたので、ここで一旦シンプルな形にリセットしたかったんでしょうか。
ここで縮小化されたレギュラーメンバーに選ばれたのは第1シリーズから出演し続けているトーマス、エドワード、ヘンリー、ゴードン、ジェームス、パーシー、そしてトビーの7台でした。要するに番号が1~7の人たちね。それ以外のキャラクターはディーゼルやバーティーなどのわかりやすい連中くらいになり、残りの殆どの連中が物語から一旦退場していくことになりました。ダックやドナルドとダグラス、ディーゼル261とは一旦お別れです。いや261は元々単発ゲストだろうが。
261登場回のリンクを貼るな。
しかしこの7台は全員男。この頃製作会社ヒット・エンタティンメントは女児人気をもっと集めるためにレギュラー陣に女子キャラクターを一台求めていました。そしてリニューアルに先駆けた第7シリーズより一台の女性蒸気機関車を加えることにしました。それが彼女、エミリーなのである!!!
で、このエミリーを加えた8台の蒸気機関車を知らんうちにスチーム・チーム(Steam Team)と呼ぶようになりましたとさ。日本版だと頑なにエミリーではなく1~11+スペンサーを推していたのでなかなかこの呼称は使われなかったよ。
まあ要するにこの歌で紹介されてる連中ですね。以上、スチームチームの説明でした。ではでは、エミリーの説明に移らせていただきます。
ということで番組リニューアルの際に現れたたった一人の新レギュラー枠。大きな動輪を持ち、輝かしい深緑の色が特徴の蒸気機関車。その性格は正義感が強く、スチームチームの中では一番真面目でしっかり者として描かれている。なので親切に助言を促したり、厳しく咎めたりすることが多い…気がする。なんか仕事中の相手をあおって不必要な競争を促して、相手の荷物を全部ダメにした回もあったけど…あったことは否定できねえしなあ。だが前述の公式説明文然り、自分こそが最善・最高だと思い込んでしまい、厳しくなりすぎたり、周りの意見を聞かなかったりしてトラブルを起こすことこともしばしば(TV第9シリーズ「エミリーはなんでもしっている(Emily Knows Best)」、TV第12シリーズ「エミリーはゆうとうせい(Excellent Emily)」)。そんな普段から毅然と振舞うことの多い彼女だが、人一倍周囲の影響を受けやすく、劣等感を抱えやすい一面を持ち合わせている(TV第19シリーズ「エミリーとケイトリン(Best Engine Ever)」、TV第23シリーズ「エミリーのだいぼうけん(Rangers of the Rails)」)。
基本的には貨車・客車両方牽ける特別な機関車。自身専用の客車を2~3両持っている。本当は2両なんだけど、たまに3両に増えてしまうのだ。しかもシリーズが進むに連れ、普通の客車を牽く回数が増え始めている。このように存在感の薄いエミリー専用の客車ですが、現行の2Dアニメーションシリーズでは1両の大き目の豪華客車のようなデザインに再構築されて登場している。よかったね!
エミリーの客車についての解説はこちらより…但し情報が古いぞ! 更新しろ!
因みにどこの路線を走っているとかそのほかのことは深く設定されてないから、特にこれ以上紹介できることはないぜ!でもこんな非公式且つこんなカス中のクズオブクソみたいなオタクが書いてる記事で、全部を紹介できると思うのは多少おこがましいとは思わないか?!あっ文字ってこれ以上小さくならないんですね。なんか最終的にゴニョゴニョ聞えなくなっていってフェードアウトしていく感じにして行きたかったんですが難しいですねHTML。
【楽しい豆知識】エミリーは線路で立ち往生したオリバーとトードを助けた後、トップハム・ハット卿から新品の2台の客車を褒美として貰ったことがある。又、エミリーはグレート・ノーザン鉄道のスターリング・シングル型蒸気機関車がベースとされている。
(FUN FACT:After Emily rescued Oliver and Toad, who were stuck on the tracks, Sir Topham Hatt rewarded her with a brand new pair of coaches. Emily is based on a GNR Stirling Single.)
―現公式サイトバイオより引用
この豆知識は要するに下の画像のように交差点のど真ん中で立ち往生したオリバーを助けたっていう話なんですが、ここにオリバーの相棒のトードもいたということが一番の豆知識だよ。
あっ、因みに今回のモデル機コラムはめんどくさいのでWikipediaのリンクだけで済ましておきます。
GNR スターリング・シングル形蒸気機関車 - Wikipedia
エピソード
・来島してからしばらくは操車場の客車庫で一人眠っていたエミリー。ある時、ティドマス機関庫の改装中トーマスがエミリーの車庫に寝泊まりに来る。ただでさえ住人が増えて煩わしいのに、加えてお喋り且ついびきをかいて寝るトーマスにエミリーはイライラ。しかしトーマスが帰って来なかった夜、エミリーは久しぶりの快適な就寝時間を喜ぶとともに、わずかな寂しさを覚える。
その後ティドマス機関庫の改装が終了し、トーマスもティドマスへ帰っていく。その頃にはエミリーはこれからトーマスのいない車庫で眠る日々へ戻る事に寂しさを覚えていた。だがその時、パーシーがあることに気づく。
「場所がひとつふえているよ、ほら! 1、2、3、4、5、6、7…!」
「これは。エミリーのために用意したんだ。これからはエミリーもこの機関庫で眠りなさい」
――エミリーはとてもうれしかった!*1
こうしてエミリーは以後ティドマス機関庫でトーマス達と眠ることになったのでしたとさ。(TV長編第2作「みんなあつまれ!しゅっぱつしんこう(Calling All Engines!)」)
・ハット卿の鉄道で緊急事態に備えた防災訓練を行うことに。サイレンが鳴れば誰か一人がクレーン車のロッキーを運んできて、他のみんなは駅に集合する。しかしパーシー、ジェームス、レベッカたちが我先にとロッキーを取りに行き、踏切で衝突事故を起こしてしまう。仕方なくエミリーがこの3台の救出のためにロッキーを取りに行くが…。(TV第24シリーズ「エミリーのきんきゅうしゅつどう(Emily to the Rescue)」)
下の画像(楽曲「きかんしゃトーマスのテーマ2(Engine Roll Call)」より)が扉6つ、
上の画像(TV第9シリーズ「バースデーピクニック(Thomas and the Birthday Picnic)」より)が扉7つの頃の画像となります。比較してわかるように外にいたエミリーが中に入れるようになりました。因みにトビーはずーっと中に入れてもらえませんでした。
(TV第3シリーズ「ちょっとちがうよオリバー(Oliver Owns Up)」より)
筆者コメント
思ったほど書くことなさ過ぎてビビり散らかした。そういえば初登場時、吹き替え版だと挨拶が「ハロー!」で「トーマスも国際化の波が来たかあ…」と思った記憶が。15シリーズ分くらい先進的だったわけだ。
声優
英国版:
テレサ・ギャラガー(伝説の英雄/第13シリーズ~第24シリーズ)
マリー・エキンズ(All Engines Go!)
米国版:
ジュール・デ・ヨング(伝説の英雄/第13シリーズ~第24シリーズ)
ケイラ・ロレット(All Engines Go!)
日本版:
塩山由佳(第7シリーズ~第8シリーズ)
山崎依里奈(みんなあつまれ/第9シリーズ~第24シリーズ)
関連商品
次回予告
えーっと…本来なら第9シリーズのキャラクターとか紹介したいところなんですが一発屋ばっかなのでどうしよう。トビーの書き直ししていいですか?
「今、辛抱強くなろうとしてるところなの。でも、すぐに辛抱強くなれる方法はないかしら?」
――トーマスは苦笑いした。
―TV第8シリーズ「ゴードンとおなじ(As Good as Gordon)」より
記事に使われている画像の著作権はマテルクリエーションズとヒット・エンタティンメント・リミテッドに帰属します。© 2023 Gullane (Thomas) Limited. © 2023 HIT Entertainment Limited.