あしあとモンチッチーズ

なんかいろいろ好き勝手書いてます

キャラ紹介81その他

 

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りゅう/ドラゴン(The Chinese Dragon)

分類:紙、爬虫類

 その中国の龍はソドー島のカーニバルのために持ち込まれたものだった。彼のミステリアスで異国情緒溢れる見た目は周りの機関車を一度は怖がらせる傾向にあるが、彼は実際無害なのである。

(The clorful Chinese Dragon was brought to the Island for the Sodor carnival. His mysterious and exotic look tends to scare the other engines at first, but he is actually quite harmless.)

―2002年トレーディングカード裏面バイオから引用

 (キャラクターって何だろう…)カーニバル、移動遊園地、収穫祭などソドー島のイベントでよく出て来る龍。あ、そうだそうだ、キャラクターとしての表記は「りゅう」ですが、以下の説明文ではキャラクターとしてというより「そういう物」として扱うので龍として表記していきたいと思います。(本当にキャラクターって何なんだろう……)

最初の出演は1991年放映のTV第3シリーズ7話「トーマスとパーシーとりゅう(Thomas, Percy and the Dragon)(原典は雑誌版エピソード「Percy's Night Out(パーシーの夜遊び)」「Percy and the Dragon(パーシーと竜)」より。話の流れは前者に近く、後者はモチーフだけ流用した感じ。因みにこの時は翼のある西洋のドラゴンでした)。一話限りのネタかと思いきや、その十数年後の2006年放映のTV第10シリーズ4話「パーシーといどうゆうえんち(Percy and the Funfair)」でまさかの再登場。只の流用かと思えば地味に作り直されてるし。これがキャラクタービジネス…!(ああ、こいつはちゃんとキャラクターだったんだな…)その後同時期のラーニングセグメント映像や第11シリーズ9話「トーマスととうだいのあかり(Thomas and the Lighthouse)」でも再度姿を現し、このままレギュラーにでもなるのかと思いきや、TVシリーズ体制がCG制作に移行し彼は姿を現さなくなるのであったとさ。

【楽しい豆知識】実はその龍は紙で出来ており、島で輸送するときは台車に載せなくてはならない。

(Fun Fact: The Chinese Dragon is actually made of paper, and must travel the Island by way of flatbed.)

―現公式サイトバイオから引用(モデル機情報は省略)

 多分中に人が入るんだと思うよ。獅子舞的な。

 

 

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メルクリン社製のドイツ連邦鉄道80クラス0-6-0タンク式蒸気機関車鉄道模型(The Märklin Engine)

分類:玩具、サイドタンク式蒸気機関車

 車両数と模型製作ノウハウの少ない第1シリーズには欠かせない存在。これをキャラクターとして紹介してる私は正気です。トーマス達の模型は一部ドイツの玩具メーカーメルクリン社製の鉄道模型のパーツを改造・流用して制作されているのですが、既製品そのままのものを一台用意して画面外から背景で貨車を動かしたり、夜中のライトアップで使用したりしていたのが今紹介している彼女。いや彼?どっちでもいいんですが。画面外の存在の為一部スチルやメイキング写真のみで確認可能。第2シリーズ以降はキャラクターが増えた為、背景要員としての役目を終えてスクラップモデルにジョブチェンジ。CGシリーズ以降出演は無くなったと思いきや、長編第7作目「ブルーマウンテンの謎(Blue Mountain Mystery)」にてスクラップとしてサプライズ出演。ただアップの出演のみで、全体のモデルは用意していなかったのか出番はこれっきりとなる。

ちなみにトビーの車輪が赤いのもシティ・オブ・トルーローのヘッドライトが煙室に直に埋め込まれてるのも全部メルクリン社製の機関車からそのまま流用してるからだよ。

 

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アーネスト(Earnest)

分類:絵、テンダー式蒸気機関車 モデル機:大西部鉄道スタークラス

 初期シリーズで見かけられる髭の生やした機関車の肖像画こんなんまで紹介するんですか??イエス名前は当時の美術スタッフロバート・ゴールド=ガリアーズが2017年に命名ヴィクトリア朝時代の肖像画をイメージしているんだとか。こうやってみるとボゥって原点回帰だったんだね。たった2話だけの出演だけど皆探してみてね。

 

【番外コラム:雑誌版きかんしゃトーマス

恐らく今回初めて言及したと思われる雑誌版きかんしゃトーマス。久しぶりのコラムコーナーはこれを取り上げてみましょう。久しぶりってしれっと嘘をつくな嘘を。

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TV版第2シリーズ終了後しばらくした1987年にイギリスで第1号誌が刊行され、以降隔週で発売。第658号辺りで20日に1冊発売形式に変換して現在も販売中。販売元は現在のトーマス関連の出版を取り仕切るエグモンドなんだけど、300号くらいまではあのアメコミの大手マーベルが出版していたからどこぞのアメコミ風にマーベル版トーマスと呼んでも過言ではないよ。内容はどんなものかと言うと、カラーワイドやめばえなど昔の小学館雑誌に載っていたコミック調のお話が数話掲載されているペーパーパックの冊子。要するにカラーワイドの話はみんなここが大元なわけです。

ストーリー自体は次のシリーズへのつなぎを想定したのかTVシリーズ初期の話をコミカライズしたものが中心だったのだが、ストックの都合上オリジナルストーリー中心のものへ転換していき、やがて当時の玩具展開に合わせた原作キャラの出演や雑誌版オリジナルのキャラクターの登場など、テレビ版には決してみられない雑誌版独自の展開を見せるようになる。このテレビシリーズの補完に収まらない自由なストーリー展開は「きかんしゃトーマス」の世界観により深い創作性を与えたと言える。尚、2015年ごろを境に雑誌独自エピソードの創作は終了している。

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先にも紹介した第3シリーズ「トーマスとパーシーとりゅう」の原典が一つ「Percy and the Dragon(パーシーと竜)」(第58号収録)より。第3シリーズのオリジナル脚本の殆どは雑誌版エピソード2本を1本に纏めたものである。

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オリジナルキャラクター「Victor(ビクター)」登場の「Old Victor(古い機関車ビクター)」(第329号収録)。雑誌版エピソードは一度限りの掲載が殆どの為、オリジナルキャラクターが出てきたとしてもそのエピソード自体は確認できていなかったりするケースが多かった。このビクターもここ数年で出典エピソードが確認できた例。いずれ雑誌版のキャラクターも紹介していきたいが、まだ詳細不明のキャラクターは少なからずいる…はずです(自信ない)。

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こちらは日本のカラーワイドで塗り絵兼間違い探しとして使用された「Duck's Service(ダックの親切)」(第102号収録)のオチ。日本訳が確認できているものの多くも上記の理由から英語版では未だ確認できていないものも多くカラーワイド版収録エピソードも貴重資料とみなすことが出来る。この「Duck's Service」は数少ない出典のすり合わせができた例。

因みに初期のオリジナルエピソードの数本は当時ライターとしてデビューしたてのアンドリュー・ブレナーが手掛けており、いくつかのエピソードは第3、5シリーズの脚本にも流用されることになる。しかしブレナーはテレビシリーズ制作には関与しておらず、エピソードの作者でもあるにかかわらずノンクレジットのままであった。やがて彼自身も早い時期から雑誌版ライターを降板してしまう。彼の雑誌版トーマスでの業績が日に当たるのはそれから20年近く先のことであった。

【参考文献】

Magazines | Thomas the Tank Engine Wikia | Fandom

Andrew Brenner | Sodor Island Fansite

画像はやっぱりwikiaから引用。

 

 

 

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幽霊機関車(Ghost Engine)

分類:現時点で解明されていない現象

皆さんおまたせしました!おばけです!機関車たちの間でよく噂の種に上がるオカルト話の類。専らイメージ映像による出演になるためこちらに記載。いやあキャラクターって何なんだろね。

一度目の出演はTV第2シリーズ24話「ゆうれいきかんしゃ(Ghost Train)(原典は原作第26巻収録の「ゆうれい列車」。こちらでは挿絵による登場なしだったためノンカウントとさせて頂く)。当エピソードでは昔々建設中の橋(原作では事故現場は不明)で事故に遭い、帰らぬものとなった機関車として登場。語り手はパーシー及びその機関士。警告をするために幽霊として出現する。だがそれはパーシーの機関士の作り話だった。使用された模型はパーシーのもの。

二度目の出演はTV第5シリーズ24話「まんげつのよるのできごと(Duncan Gets Spooked)」。ガチホラー回。またも橋で事故に遭った狭軌鉄道の機関車。語り手はラスティー。この幽霊は満月の夜にその橋に現れ、当時のように橋を渡ろうとするが落ちた場所で消えてしまい、渡りきることはないとか。使用された模型はスカーロイのもの。

三度目の出演はTV第6シリーズ12話「こわがりのきかんしゃ(Scaredy Engine)」。語り手はエドワード。ハロウィンの夜にスクラップ置き場に現れてなくした汽笛を求めて彷徨うとされる。ポーッポーッ…。使用模型はドナルド又はダグラス。プラレールで再現した人も多いのでは。

四度目の出演はTV第8シリーズ21話「ハロウィン(Halloween)」。語り手は森本レオ及び英米Wマイケル*1。ハロウィンの夜に現れる以外特に具体的なエピソードは無し。模型はちょいちょいスクラップに使用されてるパイロット・ゴードンの機関車部とヘンリーの古い炭水車、マードックのシャーシーを流用・併合させたもの。

CGシリーズの幽霊貨車は又別途記載予定。

幽霊と言って伝わる辺り、機関車たちの死生観は人間と共有していることがわかりますね。老衰はどうなんだろう。

 

 

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ゾウ(The Elephant Statue)

分類:哺乳類、石こう

 象の像。って言えばいいのに彫刻と訳された。トラでトラブルを見習え。そしてこいつは絶対キャラクターじゃないだろ。TV第7シリーズ16話「にげたゾウ(The Runaway Elephant)」にて登場。象の像がにげたぞう!スンマセンナンデモナイデス。でも絶対狙ったろこのタイトル。

 ダンカンが公園まで運んだ重い彫刻。しかしダンカンはスピードを重視するあまり暴走し、象(像)をぶっ飛ばしてしまう。像(象)はきれいに宙を回転、そのまま湖の真ん中に着地した。重い割にはよく飛んだな。そのまま湖に聳え立つ象は公園のシンボルとなるのであったとさ。だがこいつはキャラクターではないだろ。

 

 

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ボルダー(Boulder)

分類:岩石

 ボルダーはソドー島の建築中の新しい石切り場の真上にある鉱山に住んでいた。工事中、サンパーが山を過剰に揺らしてしまったため、ボルダーは線路の上へ降臨してしまう。彼がラスティー、スカーロイ、レニアス、そしてパーシーを追いかけた後、トップハム・ハット卿は石切り場の閉鎖を決意、ボルダーを操車場の近くの丘に移す。彼は今もそこに住んでいる。

(Boulder lived high in the mountains of Sodor above a new quarry being built. During the construction, Thumper shook the mountain a little too much, and Boulder fell onto the tracks. After he chased Rusty, Skarloey, Rheneas and Percy, Sir Topham Hatt decided to close the quarry and move Boulder to a hill close by the yards, where he now lives.)

―現公式サイトバイオから引用

  トリを飾るのはやはりこの方。高い山から鉱山を見下ろすように聳え立つ球体巨大岩石。ラスティーはこの岩のことを不思議に恐れており、まるでこちらを見下ろしているようだと言う。因みに顔はラスティーのイメージに過ぎず(我々がそう思いたいだけなのかもしれない)、顔がゴードンそっくりなのはラスティーがゴードンを恐れているということなのか…?ある雨上がりの日、ボルダーの山から採掘をしていたところ、突然動き出し、線路の上に落ちて来る。それはまるで意思を持つかのように機関車の方へ転がり始め、ラスティーたちを追いかけ回す。一応坂を登れないなど自然の摂理には従っているようだが、突如後ろから回り込んでいる・細い橋の上を渡っても落ちないなど不思議なことは山のよう。最後は採石場の操車場を爆発させて歩みを止めるのだが(該当エピソード脚本:爆発だーいすきデビッド・ミトン)、それを見たハット卿はぽつりとつぶやく。

 

 「あの地域だけはそっとしておけばよかったなあ…」

 

 

(TV第5シーズン25話「いわのボルダー(Rusty and the Boulder)」より。上述の幽霊話とは違うベクトルでホラー回)

 

【楽しい豆知識】ラスティーは澄んだ夜に確信する、ボルダーがかつて住んでいた山の方を向いて溜息を付いていると。

(Fun Fact: Rusty is sure that on a clear night, Boulder gazes up at the mountain where he once lived, and sighs.)

―2002年トレーディングカード裏面バイオから引用

 

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筆者コメント

 結局禁足地又は何らかの宗教的な場所だったんだろうね、ボルダーの山。一応ゴッドレッド王以前のソドー島史の陰に誰も知らない部族とかいてもおかしくなさそうだし、そもそも妙な文化築いた孤島との連絡用海底トンネルがあったりするし。因みにこのボルダーの山ことボルダーの採石場は2014年の鉄道顧問サム・ウィルキンソンが独自に監修した非公式の地図に於いてマロンの北、ウルフステッド周辺にある採石場がその場所だという解釈がされています。因みに閉鎖済み。原作込みで考えるならソルケル達が城を建てる11世紀以前には何か神がかりの山とされていたんでしょうか。考察するには資料が少ない。

 

次回予告

人です。

 

記事に使われている画像の著作権はマテルクリエーションズとヒット・エンタティンメント・リミテッドに帰属します。© 2021 Gullane (Thomas) Limited. © 2021 HIT Entertainment Limited.

*1:英国版ナレーターのマイケル・アンジェリスと米国版ナレーターのマイケル・ブランドン