あしあとモンチッチーズ

なんかいろいろ好き勝手書いてます

トーマスのキャラ紹介にぶち込もうとした長話。

※今回は10年前に書いたある記事の書き直し時に挿入しようと思って書いたんですが、長すぎて挿入をやめた文章の供養です。正直書くのやめた時点で完成させる気も無くなったので途中で始まって途中で終わります。正直この文章のオチみたいなのは下の記事に書いてありますのでまあ本記事の一読後に其方も読んでみてはいかがでしょうか。

onara.hatenablog.com

 

 

 大きく書かれた「1」の数字がトレードマークの小さな蒸気機関車。イギリスのソドーと言う小さな島で、ふとっちょの局長が運営する鉄道で働いている。時々生意気を言うが、いつも元気いっぱい一生懸命で皆から愛されている。……とまあ、性格面に関しては大して特徴らしいものがないのが特徴みたいな感じです。子供番組の主人公ってそんなもんといえばまあそんなもんかもしれないが…

 実際テレビシリーズ劇中では、第3シリーズから急に「すごく優しい子」として強調されるなど、早くもキャラにブレが生じ始めており(これはトーマスを創作したオードリー親子以外の人間が執筆した脚本が混在し始めたため)、以降たくさん増える脚本家がやんちゃなトーマスとか滅茶苦茶優しいトーマスとかいたずら特化型のトーマスとかそれぞれ違ったトーマス像をぶつけ、30年近く蓄積しあった結果がこの、良く言えばオールマイティ、悪く言えば脚本の都合に合わせやすいキャラクター造形になったと言えるのかもしれません。そもそも原作者オードリー親子もそこまで性格をがっつり描写する人ではなかったので、もしキャラがブレなかったとしても性格面の特徴に欠けた事実は変わらなかったのかもしれませんね。閑話休題

 さて、彼は世界的長寿テレビ番組きかんしゃトーマス」(1984~現在)の主人公として大変な知名度を誇る、いわば人面機関車の頂点であります。そんな妖怪みたいな言い方かどうかは知りませんが人面の機関車と言えばもうこの青いのが浮かび上がる人が多数でしょう。蒸気機関車に顔ついてたらとにかくトーマス、青い乗り物に顔ついててもトーマス、とりあえず乗り物じゃなくても人の顔がついてたらもうなんでもトーマス、というくらい世の中無節操にトーマスが酷使される程有名です。

 そんな一個人を指す記号から乗り物キャラクターを皆等しく統括する概念となり果てたトーマスですが、実はきかんしゃトーマスの原典「汽車のえほん」(1945~1972、1983~2011)の記念すべき第1巻には不在。原作1巻にはエドワード、ゴードン、ヘンリーしか登場しませんでした。その登場は第2巻「機関車トーマス」となるのですが、まあぶっちゃけたった一人の主人公という訳でもない登場して以降も一人突出して出番が多かったわけでもない。この「汽車のえほん」シリーズ、基本誰が主人公とかは一切決まっていない群像劇の形式を取っており、正確にはトーマスはその仲間ゴードンやヘンリーらと同格の「主人公の一人」と捉えてもらえたら嬉しいなあ。実際テレビシリーズも初期とかはトーマス出ないことの方が多かったわけで。主人公と言うより「作品の顔」と言った方がふさわしいですかね。

 ただ、そんな一介の主人公であるはずのトーマスが何故「作品の顔」にまで登り詰めたのか。いや一介の主人公とは。車体番号が偶然「1」だったから選ばれたのか? はっきりしたことはよくわかりませんが、私個人はやはり彼の初登場する原作2巻の完成度の高さにあるんじゃないかなあと思います。

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Thomas the Tank Engine & Friends  A BRITT ALLCROFT COMPANY PRODUCTION  Based on The Railway Series by The Rev W Awdry  (C) Gullane (Thomas) Limited 2020  All rights reserved
ポプラ社より、新・汽車のえほん第2巻『機関車トーマス』の表紙。トーマスが初登場且つ主役を務める4編のエピソードを収録。

 例えばです、じゃあそれ以前から登場していた仲間たちがテレビシリーズで「作品の顔」になれたかといえば、正直言ってなれなかったと思います。トーマスの仲間たちには、最も温厚な性格のエドワードボス気取りのゴードン面倒くさいヘンリーお調子者のジェームスがいます。途中参入のパーシーはもう論外ですので今回はさようなら。さて彼ら、誰も彼もが個性的な面子ですが、作品全体の顔を務めるには些か難があります。普通そんな癖の強い奴ら脇役に回すでしょう。そんな癖の強い奴らが脇役をやって主人公らを彩っているのが原作2巻『機関車トーマス』でございます。じゃあ、冒頭の通りトーマスが没個性だから「作品の顔」に選ばれたってこと…? 

 

 そんなことはありません。

 すいません、やたら長文が続いたので無意味に大文字を投入してしまいました。特に強い否定のニュアンスがあるわけでもございません。まずトーマスは没個性ではありません。生意気で元気いっぱい、要するにやんちゃであることが原作2巻時点での彼の個性であります。このやんちゃさは原作では後になるにつれ、大人びて只のお調子者というジェームスとやや大差ない感じにもなりますが、即ち第2巻のトーマスのこのやんちゃさは若さ、いや幼さの象徴と言えるわけでもあります。機関車の精神年齢というのはまあサイズに比例するわけでもなく、原作第1巻のエドワードやゴードン、ヘンリーも幼さを伴って描かれていました。つまりトーマスが特別幼いという訳ではない。さて、ここで原作2巻『機関車トーマス』がどのような話になっているかを記しておきましょう。記事末尾にamazonのリンク貼っておきますの興味があれば是非ポチって下さい。

  1. 『トーマスとゴードン』…駅構内で客車や貨車の入れ替えをするのが主な仕事のトーマス。生意気な彼はゴードンを怒らせて仕返しにあってしまう。
  2. 『トーマスの列車』…病気のヘンリーの代わりとして、初めて旅客列車を牽くことになったトーマス。だが彼は有頂天になって列車を繋ぐ前に出発してしまう。
  3. 『トーマスと貨車』…駅の外への憧れが強くなったトーマスは親切なエドワードに貨物列車の仕事を代わってもらう。だが貨車を牽くのは想像以上に大変であることを知る。
  4. 『トーマスときゅうえん列車』…様々な苦労と経験を経てふとっちょの局長*1に一人前と認められたトーマス。事故を起こしたジェームスの後片付けもしっかりこなした暁に、彼は小さな支線を任せられることになる。

 

 

…以上、このあたりでなんか長いなって思ってやめたのでした。勿体ないのでここに供養。いつか完成させるかもね。

 

記事に使われている画像の著作権はマテルクリエーションズとヒット・エンタティンメント・リミテッドに帰属します。© 2022 Gullane (Thomas) Limited. © 2022 HIT Entertainment Limited.

*1:この時点ではまだ局長ではなく重役